家族の対応のポイント
ネット依存症の方をかかえる家族はとても心配だと思います。本人を直接的な言葉で非難してはいけませんし、もちろん放ったらかしもいけません。家族の対応のポイントを紹介します。
一喜一憂しない
ネット依存症は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復していくものです。通院を始めたからといって急に良くなるわけではありません。焦らず取り組みましょう。
急にネットを取り上げない
ネットの接続をいきなり切ったり、ネット機器を捨ててしまったりしてはいけません。ネットは本人にとって重要なものです。そのうえであまりにもネットを使用し過ぎている場合は、本人と話し合い納得したうえで接続を切りましょう。
態度を一貫する
その日の気分で厳しくしたり優しくしたりしないようにしましょう。ネットの使用に対する態度は毅然としたものにしましょう。
”取引”をしない
「○○したらネットを1時間していい」といったことを言うのはやめましょう。一時的な解決にはなることもありますが、根本的な解決にはなりません。むしろ、要求が徐々にエスカレートしたり、強制的な抑えつけにつながったりして、悪い結果を招くことになります。
ひとりで判断しない
何か対応に困ったらひとりで判断せずに誰かに相談しましょう。相談事をまとめておいて、受診の際に医師に相談するとよいでしょう。受診に至っていない場合は、他の家族や事情を理解している親戚に相談するとよいでしょう。
心配していることを伝える
「あなたはネットばかりしていてダメだ」とか「あなたはまともな生活をしなさい」といった本人を責めるような言葉をかけないようにしましょう。反発されるだけです。それよりも「私はあなたを心配している」「私は早く良くなってほしいと思ってる」といった自分目線で心配している旨を伝えるとよいでしょう。とはいえ頻繁に言うのではなく、適度な間隔を空けて言うのが大切です。
ネットについて学ぶ
あまりにネットについて知らないことが多いと、本人と話し合いになりません。用語やしくみなど、ネットについての知識を知っておきましょう。
家族全員で対応する
家族でネット依存症の解決のために一致団結することが大切です。他の家族に伝染させないためにも重要です。
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