ネット依存症の診断基準

ネット依存症の診断基準

 ネット依存症は新しい依存症の形態なので、まだ医学的に定義された診断基準は存在しません。しかし、アメリカの心理学者キンバリー・ヤングが作成したガイドライン試案が存在しますので紹介します。

 

1.ネットに夢中になっていると感じている。例えば、前にネットでしたことの思いにふけったり、次にネットすることをワクワクして待っているなど。
2.満足を得るためには、ネットを使用している時間をだんだん長くしていかなければならないと感じている。
3.ネットの使用を制限したり、使用時間を減らしたり、完全にやめようとしたりしたが、うまくいかなかったことがたびたびあった。
4.ネットの使用時間を減らしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着きの無さ、不機嫌、落ち込み、またはイライラなどを感じた。
5.はじめ意図したよりも長い時間オンライン状態でいる。
6.ネットのために、大切な人間関係、仕事、教育や出世の機会を逃すようなことがあった。
7.ネットのハマり具合を隠すために、家族、治療者や他の人たちに対して嘘をついたことがある。
8.問題から逃れるため、または絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みといった嫌な気持ちから開放されるための方法としてネットを使う。

 

 8項目以上5項目以上にあてはまればネット依存症とする。

厚生労働省が中高生に行ったアンケート調査結果

 厚生労働省は上記ガイドラインのアンケートを中高生に実施しました。
 その結果、中高生の8.1%(中学生6.4%、高校生9.4%)が5項目以上あてはまりました。男女の内訳では男子6.4%、女子9.9%で女子のほうが高い結果となりました。

ネット依存症の診断基準関連ページ

ネット依存症の対象
ネット依存の対象を紹介します。
ネット依存症のタイプ
ネット依存症にはいくつかのタイプがみられます。何にどのようなハマり方をしているかによって分類されます。