ネット依存症の対象

ネット依存症の対象

 ネット依存の対象には次のようなものがあります。

 

ネットゲーム

 インターネットを介して遊ぶことのできるゲームです。サイトからダウンロードしたり、サイトにアクセスすることで遊べるゲームがあります。課金が必要なゲームもあれば、お金のかからないフリーゲームもあります。
 ゲームは子供だけがするものではありません。大人がハマってしまうケースもあります。子供と違って、比較的お金を自由に使えるので、月に10万円くらい平気で使ってしまう人もいます。
 ネット依存症のリスクが高いジャンルは、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game)とFPS(First Person shooter)です。MMORPGは複数人同時に遊べるタイプのRPGです。FPSは戦闘系のゲームで、架空の戦場で武器を使って戦うゲームが人気です。
 その他にも、キャラクターやペットなどを育てる育成系、アクション系、パズル、アドベンチャーやシミュレーションなどがあります。

 

チャットやビデオ通話

 インターネット黎明期ではチャットといえば文字で会話するものでしたが、現代ではビデオ通話や音声通話も可能です。チャットはSNSの機能として組み込まれていることもあります。

 

動画サイト

 動画を閲覧できるサイトです。自分で投稿できたり、動画にコメントできたりします。

 

ブログ

 個人的な日記をネット上に投稿できます。企業や有名人、商品やサービスのプロモーションとして用いられることが多いです。

 

ミニブログ

 短い文章を投稿できるサービスです。手軽さゆえに1日数百回もつぶやく人もいます。

 

サイト

 いわゆるホームページと呼ばれるものです。特化したカテゴリや物事についての情報が掲載されています。ユーザーがコメントできるものもあります。

 

掲示板

 同じ趣向を持つ人たちが互いにコメントを書いたり、質問をしたり答えたりするタイプのものです。

 

ネットショッピング

 ネット上で買い物ができます。その手軽さゆえに買い物依存になる人もいます。

 

SNS

 ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略です。人と人とのつながりを作る会員制のサービスです。ブログ、ミニブログ、チャットなどの機能を備えていて、簡単にコミュニケーションをすることができます。個人情報を公開することにより人脈作りの場となったり、企業のプロモーションとして使われていたりします。

アバターの存在がネット依存の対象になることも

 アバターとは自分の分身キャラクターです。チャットやゲームなど様々なコミュニティやサービスで使われます。アバターは自分に似せて作成することもできますし、現実とはかけ離れた理想の姿で作成することもできます。ネットの世界では年齢が関係なくなるので、年配の方がアバターで若作りして楽しんでいたりします。
 ゲームに勝利したり、沢山利用したり、お金を使ったりすることで、アバターのレベルが上がったりします。スタンプがもらえたり、特別な機能を使えるようになったりもします。アバターへの思い入れが強くなることが、依存の要因にもなります。

アカウントごとに人格を使い分ける

 アバターやアカウントを複数持ち、それごとに別の人格を使い分ける人も少なくありません。
 別のアカウントでは性格だけでなく、性別や年齢、職業を偽っていることも多いです。本当の自分のアカウント(本アカウント)ではおとなしくして、別アカウント(副アカウント)で本音をぶちまけるような使い方をする人もいます。
 ネット上で注目を浴びたい人が、副アカウントで大暴れするということもあります。

ネット依存症の対象関連ページ

ネット依存症の診断基準
ネット依存症は新しい依存症の形態なので、まだ医学的に定義された診断基準は存在しません。しかし、アメリカの心理学者が作成したガイドライン試案が存在します。
ネット依存症のタイプ
ネット依存症にはいくつかのタイプがみられます。何にどのようなハマり方をしているかによって分類されます。