ネット依存症のタイプ

ネット依存症のタイプ

 ネット依存症にはいくつかのタイプがみられます。何にどのようなハマり方をしているかによって分類されます。
 以下に総務省の研究プロジェクトによるネット依存症の分類を紹介します。

 

リアルタイム型ネット依存

 チャットやネットゲームなど、ユーザー同士がリアルタイムにコミュニケーションを行う形態のサービスに依存します。睡眠や食事を忘れてのめり込むことも多く、ネット依存症としてはもっとも重症になりやすいタイプです。

 

メッセージ型ネット依存

 ブログやミニブログ、掲示板やSNSなど、主にメッセージのやり取りを行うサービスに依存します。リアルタイム型ネット依存と同様、コミュニケーションを求めて利用し、日常生活に支障をきたすこともあります。しかし、リアルタイム型ネット依存のように常時利用しているというわけでなく、まだ現実をみているタイプといえます。ネットに費やした時間を後悔することもあります。

 

コンテンツ型ネット依存

 サイトの記事や動画など、コンテンツを受信するのみのサービスに依存します。だらだらとネットを続けてしまい、無駄な時間を使ったと後悔しがちです。インターネット上でコミュニケーションを築こうとはせず、孤独感に苛まれることもあります。課金につながることは少ないですが、特にやめる理由も見つからず、依存から抜け出しにくいといった側面もあります。

利用形態によるタイプ分け

 ネットの利用形態を大きくインドア型とアウトドア型に分けて、それぞれの依存パターンを紹介します。

 

インドア型ネット依存症

 屋内でのネット利用に問題があるタイプの方で、パソコンやゲーム機でオンラインゲームや動画サイトなどにはまります。引きこもりや遅刻、不登校や無断欠席などの問題や、睡眠障害、肩こりや腱鞘炎、視力低下、抑うつといった症状が現れることがあります。家族や友人から孤立し、ネットに強く依存しネットの中でしか居場所がないような状態になることもあります。

 

アウトドア型ネット依存症

 タブレットやスマホでSNSやソーシャルゲーム、動画サイトなどにはまり、いつでもどこでもネットを利用しているようなタイプの方です。集中力の低下や学力の低下を招きます。自転車を運転しながらスマホをしたり、歩きスマホなどの問題行動や、腱鞘炎や肩こり、視力低下、抑うつといった症状が現れることがあります。家族や友達から孤立したり、ネットによる出会いから事件に巻き込まれることもあります。

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ネット依存症の診断基準
ネット依存症は新しい依存症の形態なので、まだ医学的に定義された診断基準は存在しません。しかし、アメリカの心理学者が作成したガイドライン試案が存在します。
ネット依存症の対象
ネット依存の対象を紹介します。