子供のネット依存症

子供がネットを始める前に決めておきたいこと

 子供がネットを始める前に決めておきたいことを紹介します。ぜひ参考にしてください。

  • 親よりスペックの高い機種を与えない。
  • 所有権は親にあることを伝える。
  • 「夜9時以降は使わない。夜9時以降は親に返す」など利用時間について決まりを作る。
  • 犯罪に巻き込まれる、個人情報が漏れるといったネットの危険性を伝える。
  • 利用内容についてルールを作る。
  • SNSなどのネット上での人間関係でも、相手を思いやることが大切だと伝える。
  • 利用金額を本人に知らせる。
  • フィルタリングソフトウェアで利用できる時間を制限する。
  • パスワードやロックをかけさせない。
  • 自己管理できるまで1人では利用させない。
  • パソコンはリビングに据置きし、部屋に持ち込ませないようにする。
  • 時間の大切さを教える。
  • 規則正しい生活習慣を身につけさせる。

 ルール、教育、システムによる制限といった様々な面で対策を講じましょう。

約束を守れない場合でもすぐ取り上げたりはしない

 スマホがないと子供も生活がなりたたなかったりします。いきなりスマホを取り上げてしまうと、キレてしまって、暴力を振るったり暴言を吐いたりします。親子関係が悪化していくこともあります。注意した母親をナイフで刺して重傷を負わせてしまったというケースもありました。

 

 そこで、ルールを守れなかったとしても、すぐに取り上げたりせずに「なぜ使用時間が長くなるのか」「どうしたら短くできるのか」などをよく話し合うと良いでしょう。スマホを取り上げるのは最後の最後の手段くらいにしましょう。

「チケット制」で成功した例

 元全米心理学会会長のフィリップ・ジンバルド氏は、自身の子供のデジタル機器依存に悩まされていました。そこで”チケット制”を導入しました。

 

 これは次のようなルールで運用されたものでした。

  • 週の始めに子供に10枚のチケットを与える。
  • チケットを1枚使うと、30分ネットができる。
  • チケットを使わないと、1枚につき50セントと交換できる。
  • 30分間読書をするとボーナスチケットとして1枚おまけにチケットが手に入る。

 

 これが子供のポジティブな思考に働きました。ネットの利用時間が以前の10分の1になり、読書の時間が増えました。そして、親であるジンバルド氏が小言をいうこともなくなりました。

 

 しくみを作ることで子供のネット利用を抑えることができた例です。悩んでいる方は検討してみてはいかがでしょうか。

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