ネット依存症の症状

死に至ることも

 ネット依存症が原因で死に至ることもあります。その例を紹介します。

 

ロングフライト血栓症

 ネットゲームを86時間続けたために死亡したという事件が韓国でありました。ロングフライト血栓症が原因とみられています。水分をとらずに同じ姿勢を続けると、下肢の静脈に血栓ができることがあります。これが血流に乗って肺に到達し、肺動脈をつまらせると呼吸困難を起こします。これをロングフライト血栓症といいます。軽度であれば発熱や胸焼け程度で済みますが、迅速な治療をしないと死亡するケースもあります。エコノミークラス症候群とも呼ばれています。

 

うつ病から自殺

 ネットゲームで課金しすぎたため、経済的困難に陥ってしまい、うつ病を発症してしまう人もいます。うつ病になると、絶望感や虚無感に苛まれ、自傷行為や自殺行為に発展することもあります。

 

置き去り・育児放棄が死につながることも

 2013年、母親がチャットにはまりすぎて、子供の体調不良に気づかず、死なせてしまったことがありました。2010年には、母親が子供を猛暑の部屋に閉じ込めて餓死させてしまう事件がありました。自分は子供を放置して遊びまわり、その様子をブログに掲載していたとのことです。
 2013年にも、母親が猛暑の部屋に1歳の娘を放置して死なせてしまう事件がありました。事件が発覚した後には、子供が亡くなったことについて「現実なんて思えません」などとブログに綴っていました。リアルとネットの境界があいまいになって、現実逃避をしていたのでしょう。後で日常的に置き去りをしていたことが発覚しました。

死に至ることも-ネット依存症の症状関連ページ

ネットを最優先にする
ネット依存症の方は、何よりもネットを最優先にするという症状がみられ、そのせいで学業や仕事がおろそかになってしまいます。
日常生活の破綻
ネット依存症の方は、時間の感覚がなくなるほどネットゲームなどに夢中になり、本来人間がしなければならない事を放置してしまいます。その非人間らしさから”廃人”と呼ばれてしまったりもします。
精神症状が現れる
ネット依存症の方は様々な精神症状に悩まされます。重症化することも少なくありません。
身体症状が現れる
ネット依存症の方には様々な身体症状が現れます。寝ない、食べない、動かないといった健康とは真逆の生活を続けるので、ネット依存の習慣をやめない限り改善しません。
昼夜逆転
ネットの世界は深夜がもっとも白熱しやすく、そのためにネット依存症の人は、昼夜逆転の生活が当たり前になってしまいます。
犯罪につながることも
ネットの落とし穴にハマり、犯罪につながってしまうこともあります。
ネット依存症は再発することが多い
ネット依存症は再発する割合が高い病気です。
ネット依存症になって失うもの
ネット依存症になるとたくさんの大切なものを失います。
LINE疲れ
若い世代を中心に爆発的に広まったLINEですが、やりとりに疲れてしまう”LINE疲れ”が現れる人もでてきました。