ネット依存症の症状

ネットを最優先にする

 ネット依存症の方は、何よりもネットを最優先にするという症状がみられ、そのせいで学業や仕事がおろそかになってしまいます。
 ネットで遊んだり、気分転換したりするのはよいのですが、あまりに夢中になって本業に悪影響が出てくると問題です。

 

学校よりネットを優先する

 学校よりネットを優先してしまう現象は、高校生や大学生だけでなく、中学生、そして小学生にまでも現れています。夜遅くまでネットゲームに夢中になり、睡眠時間が2、3時間なんてことが続くようになります。そうすると学校にいけなくなったり、行けたとしても授業中に居眠りしてしまったりします。スマホでずっと遊んでて授業に出ないという人もいます。
 その結果、単位が足りなくなったり成績が落ちたりして、進学はおろか進級さえ危うくなってしまいます。

 

仕事よりネットを優先する

 学生ならまだ取り返しがつくかもしれませんが、社会人の場合はもっとひどい状況になりかねません。帰宅後、ネットゲームや動画サイトなどに夢中になり、睡眠不足のままつらい朝を迎え、会社を休んだり、行けたとしても仕事中に居眠りしたり仕事の能率が落ちたりしてしまいます。こんな生活を続けているうちに、仕事上で大きなミスをしたり、無断欠勤を繰り返すようになったりして、会社を解雇されてしまうといったことも往々にしてあります。

 

育児よりもネットを優先する

 ネットやゲームに夢中になり過ぎて、育児をないがしろにしてしまう親もいます。また、もともと夫婦ともにゲームが好きだったのに、子供が生まれてからも夫だけがはまり続け、それを見た妻がイライラして夫婦仲が悪くなるというケースもあります。

日常のちょっとした隙間時間でもネットをしたい

 ネット依存症の人はちょっとの時間でもネットができないとイライラしたりします。
 2時間くらいのフライト中、スマホが使えなくてイライラし、目的地に着くやいなやスマホをいじりだします。
 満員電車でも、必死にスペースを作ってスマホを見たりします。周りの迷惑になってトラブルになることも少なくありません。

ネットは道具として利用するもの

 仕事でネットを利用するのはもはや当然のこととなりました。メールはもちろん、外回りの仕事でもスマホはかかせません。電車でも駅のホームでもネットを利用することが多いでしょう。しかし、それはあくまでも仕事の道具としてネットを利用しているので、ネット依存症とはいえません。
 学生の方でも、学業の一貫としてタブレットやパソコンを利用することもあるでしょうが、当然その時間はネット依存症の判断からは除外されます。
 日常生活においては、ネットに夢中になり過ぎて、夫婦や恋人同士の会話がなくなり、それが別れにつながることもあります。

 

 ネットが仕事や学業、日常生活に支障をきたすようになってきたらネット依存症の前兆だと受け止めましょう。例えば、家に帰ってきてもずっとスマホばかりみて家族と会話をしなかったりするなどです。ネットは利用するものです。TPOをわきまえ、ネットに振り回されないようにしましょう。

ネットを最優先にする-ネット依存症の症状関連ページ

日常生活の破綻
ネット依存症の方は、時間の感覚がなくなるほどネットゲームなどに夢中になり、本来人間がしなければならない事を放置してしまいます。その非人間らしさから”廃人”と呼ばれてしまったりもします。
精神症状が現れる
ネット依存症の方は様々な精神症状に悩まされます。重症化することも少なくありません。
身体症状が現れる
ネット依存症の方には様々な身体症状が現れます。寝ない、食べない、動かないといった健康とは真逆の生活を続けるので、ネット依存の習慣をやめない限り改善しません。
死に至ることも
ネット依存症が原因で死に至ることもあります。その例を紹介します。
昼夜逆転
ネットの世界は深夜がもっとも白熱しやすく、そのためにネット依存症の人は、昼夜逆転の生活が当たり前になってしまいます。
犯罪につながることも
ネットの落とし穴にハマり、犯罪につながってしまうこともあります。
ネット依存症は再発することが多い
ネット依存症は再発する割合が高い病気です。
ネット依存症になって失うもの
ネット依存症になるとたくさんの大切なものを失います。
LINE疲れ
若い世代を中心に爆発的に広まったLINEですが、やりとりに疲れてしまう”LINE疲れ”が現れる人もでてきました。