ネット依存症の治療方針

ネット依存症の治療方針

 ネット依存症の治療方針について紹介します。ネット依存症でも他の病気同様、しっかりと治療方針を決めることが大切です。ネット依存症では次のような流れの治療方針を立てることが多いです。

 

まずは問題意識を持たせる

 まずは、患者に問題意識を持たせることを目標にします。「このままではいけない」と思えば、治療しようという意欲が湧いてくるからです。そのために患者に行動記録を書かせ、どれだけネットに時間を使っているのかを目で見えるようにします。問題意識を持たせるために認知行動療法を取り入れることもあります。

 

ネットの時間を減らしていく

 いきなりネットをやめるのではなく、ネットの時間を減らしていくことを目標にします。そのために何かネットの代わりになるものを見つけていきます。治療の一環として、運動療法や作業療法を取り入れることもあります。

 

ネットの利用をコントロールできるようになる

 ネット以外のことに目を向けるようになると、自ずとネットの使用時間が短くなっていきます。自制が効いて、ネットの利用は必要最低限になります。この状態になればネット依存症から回復したといえるでしょう。ネットのない状態に慣れさせるため、デジタルデトックスをすることもあります。

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ネット依存症の診察について紹介します。
行動記録をつける
ネット依存症の治療では、行動記録が治療ツールとして重要になります。本人が毎日の行動を記録して、どれだけネットに時間を使っているのかを見える形にします。
認知行動療法
ネット依存症の治療では、認知行動療法が取り入られることがあります。ネットに対する捉え方を修正する治療法です。
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SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)
ネット依存症の治療では、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)が取り入れられることがあります。リアルな人とのコミュニケーションスキルを学びます。
デジタルデトックス
デジタルデトックスとは1日デジタルを断つことで心身の疲労を取り除き、生活のリズム取り戻そうとするものです。ネット依存症の治療においては、定期的にデジタルデトックスをすることで徐々にネットの時間を減らしていくという方法が取れます。
ネット依存症の予防
ネットは便利ですし、生活していくうえでなくてはならないものになってきました。だからこそ予防が必要です。ネットに取り憑かれないようにしましょう。