ネット依存症の診察
ネット依存症の診察について紹介します。
家族の対応だけでは難しいと感じたら医療機関を受診しましょう
ネット依存症の本人は自分が病気であることをなかなか認めようとはしません。認めるとネットを辞めさせられてしまうと思うからです。
ネット依存症も他の病気同様、早期発見・早期治療が大切です。家族の対応だけでは難しいと感じたら、本人が乗り気でなくても、診察に連れて行くとよいでしょう。=>ネット依存症の相談窓口
ネット依存症で受診する人は氷山の一角です。家族や周りの人が気づいてあげて受診させることが大切です。
最初のうちは家族が同伴する
最初のうちは、家族が同伴して受診しましょう。本人は問題と感じていないことが多いので自ら受診に行きたがらないからです。初診では患者と医師の信頼関係を築くことから始めます。初診では「ネットをやりすぎではないですか?」といった直接的なことは反発されるだけなので聞かれることはあまりありません。日常の様子などを気楽な感じで聞かれることが多いです。
定義された診断基準はまだありません
ネット依存症の診断基準はまだ定義されていません。そこで、アメリカの心理学者キンバリー・ヤングが作成したガイドライン試案のような仮のガイドラインが診断の補助として使われます。
主に通院で治療を進めていく
ネット依存症と診断された場合は、主に通院で治療を進めていきます。治療方法や通院の頻度などは、重症度や個人の性格、環境などによって変わります。
ネット依存症の診察関連ページ
- ネット依存症の相談窓口
- ネット依存症の受診や治療をしたいと思ったときの相談窓口について紹介します。
- ネット依存症の治療方針
- ネット依存症の治療方針について紹介します。ネット依存症でも他の病気同様、しっかりと治療方針を決めることが大切です。
- 行動記録をつける
- ネット依存症の治療では、行動記録が治療ツールとして重要になります。本人が毎日の行動を記録して、どれだけネットに時間を使っているのかを見える形にします。
- 認知行動療法
- ネット依存症の治療では、認知行動療法が取り入られることがあります。ネットに対する捉え方を修正する治療法です。
- 運動療法や作業療法
- ネット依存症の治療では、運動療法や作業療法が取り入れられることがあります。自分の体を動かしてネット以外の楽しみを見つけます。
- SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)
- ネット依存症の治療では、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)が取り入れられることがあります。リアルな人とのコミュニケーションスキルを学びます。
- デジタルデトックス
- デジタルデトックスとは1日デジタルを断つことで心身の疲労を取り除き、生活のリズム取り戻そうとするものです。ネット依存症の治療においては、定期的にデジタルデトックスをすることで徐々にネットの時間を減らしていくという方法が取れます。
- ネット依存症の予防
- ネットは便利ですし、生活していくうえでなくてはならないものになってきました。だからこそ予防が必要です。ネットに取り憑かれないようにしましょう。